SynopsysがARMの先端プロセッサ向けAMBA 5 CHIプロトコルの検証IPをリリース

2013年10月28日、Synopsysは、ARM社のARM AMBA 5 CHI(Coherent Hub Interface)オンチップ・インターフェイス仕様に対応した検証IPのリリースを発表した。


AMBA 5 CHIは、今年6月に発表されたばかりのARMv8アーキテクチャ・ベースのCortex-A50シリーズ向けのオンチップ・インターフェイス仕様で、複数のプロセッサ間で高速のノンブロッキング・データ転送を実現するもの。

今回SynopsysがリリースしたAMBA 5 CHI の検証IPは、同社の検証IP製品群「Discovery VIP」の一つとして提供されるもので、IP本体は100%SystemVerilogでコーディングされており、SystemVerilogベースの検証メソドロジUVM、VMM、OVMの全てで利用することが可能。当然ながらSynopsysのシミュレータ「VCS」に限らず主要な市販シミュレータでできる。

また、「Discovery VIP」にはプロトコル考慮のデバッグが可能なデバッグ環境「Protocol Analyzer」が用意されているほか、テスト・プランの自動生成やカバレッジの作成も可能なコンフィギュレーション自動設定用のGUIも用意される。

尚、ARMは顧客企業に対してAMBA 5 CHI仕様に対応したプロトコル・チェッカー(SystemVerilogアサーション)を無料で提供している。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.10.31 )