Cadenceが競合製品よりも10倍高速なFastSPICE「Spectre XPS」をリリース

2013年10月10日、Cadenceは、FastSPICEの新製品「Spectre XPS」を発表した。


発表によると新製品「Spectre XPS」は、新たなパーティショニング・テクノロジの導入により、メモリ消費量を抑えつつ大規模かつ高速なシミュレーションを実現可能で、Cadenceは競合製品よりも10倍高速なスループットを実現するとしている。

「Spectre XPS」は、ミックスシグナル設計における電圧降下を考慮した高精度なタイミング解析、メモリのキャラクタライゼーションを大きなターゲットとする製品で、ミックスシグナル設計環境「Virtuoso Analog Design Environment」とメモリ・キャラクタライゼーション環境「Liberate MX」のそれぞれのツール環境に統合されており、既存のSpectreシミュレーション・プラットフォームを活かしつつ運用可能との事。発表には既に同製品を導入し成果を出しているというTexas Instruments社がコメントを寄せている。

尚、EDA関連情報サイトSemiWikiに掲載されている説明記事によると、「Spectre XPS」は、既存の「Spectre APS」と比較して同精度のシミュレーションを5-15倍高速に実行できるという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.10.15 )