【DAC50】TOOLはビューワーの高機能化を促進、「高速抵抗値計算エンジン」を展示
6月2日-6日テキサス州オースティンで開催された第50回Design Automation Conferenceの展示会レポート。
日本から出展したTOOLは、昨年11に発表した「高速抵抗値計算エンジン」の製品版を展示していた。
「RSCALC/RSVIEW」という名称で展開する同製品は、同社のICデザイン視覚検証システム「LAVIS-puls」と連携して動く言わばオプション・ツールで、レイアウト・データ(GDSまたはOASIS)を読み込み「RSCALC/RSVIEW」独自の解析エンジンを使用して、PAD-ブロック間やESD保護素子と内部回路の寄生抵抗などを見積もることができる。
同ツールは、「LAVIS-plus」の等電位追跡機能が使う内部データベースを利用するため高速に解析が可能で、「LAVIS-plus」上のグラフィカルな環境で様々な表示機能を用いて抵抗値を解析、その結果を視覚的に表示できるというのが一つの特徴である。
※画像はLAVIS-plus上でのビューイングの様子
「RSCALC/RSVIEW」は、ネットリスト不要でイージーに抵抗値を解析できるツールとして好評で、既に日本国内では顧客が使用中との事。
尚、同社の旗艦製品であるICデザイン視覚検証システム「LAVIS-plus」は、最新バージョン2.0にてマルチスレッド処理やOASISデータ・ベースをサポート。台湾市場などでライセンス数を増やしていると聞いた。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.06.13
)