ヤマハがCadenceのキャラクタライゼーション・ツールでモバイル向けASICの消費電力を削減

2013年5月14日、Cadenceは、ヤマハによる同社キャラクタライゼーション・ツールの導入事例を発表した。


発表によるとヤマハはモバイル・コンシューマ製品向けのASIC開発において、Cadenceのキャラクタライゼーション・ツール「Virtuoso Liberate」および「Virtuoso Spectre Circuit Simulator」を導入。それにより、ASICに必要なクロック・ネットワークへのダイナミック・パワーを10パーセント削減すると同時にTATを短縮し、従来手法よりもキャラクタライゼーション期間を半減させた。

ヤマハによると、同社の複雑なマルチビットのフリップ・フロップ・セルをキャラクタライズできたのは、Cadenceのツールだけであったとの事で、既存ツールからの置き換えを暗に示している。。

Cadenceのキャラクタライゼーション・ツール「Virtuoso Liberate」には、特許取得済みの「Inside View」という技術が備えられており、ユーザはセル機能の記述やワースト・ケースの定義をすることなくセルのキャラクタライゼーションを自動化できるという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.05.16 )