Synopsysが自動カスタム配線ツール「Galaxy Custom Router」を発表

2013年3月26日、Synopsysは、自動カスタム配線ツール「Galaxy Custom Router」を発表した。


発表によるとSynopsysの新ツール「Galaxy Custom Router」は、先端プロセスを用いたデザインなど、複雑なデジタル/ミックスド・シグナル・デザインに対応するシェイプベースの自動カスタム配線ツールで、シールド配線、差動ペア配線、等長(RC)配線、リバー配線、ポイント間のコーキシャル配線といったカスタム配線タスクを自動化。ダブルパターニングを含め、20nm以降のプロセス・テクノロジをサポートしている。

「Galaxy Custom Router」は、デジタル配置配線ツール「IC Compiler」との協調設計によるりデジタル/ミックスド・シグナル・デザイン設計を実現するもので、デフォルト/デフォルト以外のデザインルールや配線グリッド、配線禁止領域、配線ガイドといった「IC Compiler」で定義された制約条件も実行可能。Synopsysは「Galaxy Custom Router」を用いることで、従来の手作業での設計手法よりも設計生産性を2-5倍向上できるとしている。

海外のEDA関連情報サイト「SemiWiki」に掲載された情報によると、「Galaxy Custom Router」は、Synopsysが買収したMagmaのアナログ/ミックスドシグナル設計環境「Titan」の機能と自社開発した機能を組み合わせて実現したもので、「IC Compiler」のオプションとして提供され「IC Compiler」の環境上で動作。既にSynopsysの特定顧客において利用実績があり「Galaxy Custom Router」を用いて幾つかのチップがテープアウトされているという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.03.28 )