Synopsysがリーク電流削減とECO加速を実現する新たなSTA技術「PrimeTime ADV」を発表

2013年3月26日、Synopsysは、スタティック・タイミング解析ツール「PrimeTime」の新技術「PrimeTime ADV」の提供開始を発表した。


発表によると「PrimeTime ADV」は、リーク電流削減とECOの加速を目的とした新技術で、同社のデジタル配置配線ツール「IC Compiler」と連携してタイミング収束への最短パスと最小リーク電流を実現するもの。

今回の発表と合わせて先ずリリースされたのは「PrimeTime ADV」のリーク電流削減機能で、同機能は「IC Compiler」の低消費電力化機能、リーク電流削減機能を補完し、多様な動作モードやプロセスコーナーのシナリオに渡ってサインオフ品質のタイミング精度を維持しながらタイミング収束を実現する。

もう一つのECO機能「フィジカル・アウェアECOガイダンス機能」は今年6月にリリースされる予定で、同機能を利用すれば「PrimeTime」が把握できるフィジカル設計情報から最適なECOガイダンスが「IC Compiler」に渡され、より優れた配置配線を実行可能。これによりECOの影響を最小化でき、設計のやり直しを最小限に抑えることが可能になるという。尚、いずれの機能も特許取得済みの「PrimeTime ECOテクノロジ」をベースに実現されているとの事。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.03.28 )