Carbon Design SystemsがARM Cortex-R7 ベース・システム向けの「CPAK」をリリース

2013年3月5日、ESLソリューションを手掛ける米Carbon Design Systemsは、ARM Cortex-R7 ベース・システム向けのバーチャル・プラットフォーム・キット「Carbon Performance Analysis Kit (CPAK) 」のリリースを発表した。


「CPAK」は、SoCやSoCを構成するIPのパフォーマンス解析のためのバーチャル・プラットフォーム・キットで、短時間で環境を立ち上げ、Carbonの提供するESLツール「Carbon SoC Designer」上で利用する事ができる。

既にARM向けの「CPAK」としては、ARM Cortex-A9、A15、A7、およびCortex-A15とCortex-A7で実現する「big.LITTLE」技術のサブシステム向けのキットが用意されており、今回新たにARM Cortex-R7向けの「CPAK」が用意された。

ARM Cortex-R7向けの「CPAK」には、Cortex-R7プロセッサ・コア・モデル、PL301(AXIバス)モデル、PL011(UART)モデルで構成される仮想ハードウェア環境と解析/デバッグ用のソフトがパッケージされており、ユーザーはこれをカスタマイズして利用する事が可能。各種モデルは全てARMの提供するRTLコードから作られたものとして100%の精度が保証されている。

既にCarbonは、同社のWebポータル「IP-Exchange」上でARM Cortex-R7向けの「CPAK」を提供中で、ARMプロセッサ向け以外にもCadence DDR3メモリ・コントローラ向けの「CPAK」など、約30種類の「CPAK」を提供している。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2013.03.06 )