AtrentaはRTLパワー解析分野で業界2位のEDAベンダ、GarySmithEDA社の調べ
2012年11月12日、業界標準ツール「SpyGlass」をはじめとしたRTL解析ソリューションを手掛けるAtrentaは、同社の市場シェアについて発表した。
Atrentaの発表によると、EDA業界の調査会社であるGarySmithEDA社の2012年の市場動向レポートによって、AtrentaはRTLパワー解析ツール分野で業界二位の座にあると報告された。同分野の首位はSynopsysでそのシェアの差は7%であるとの事。同調査レポートによると、RTLパワー解析の分野は市場成長率18%でEDAにおける急成長分野の一つだという。
Atrentaの提供するパワー解析ツールは、同社のRTL解析ツール「SpyGlass」ファミリ製品の一つ「SpyGlass Power」で、同ツールはパワー解析と合わせて最適化(デザインの修正)も可能でその結果をフォーマル検証で確認できる。また、同ツールはパワー・フォーマットUPFおよびCPFをサポートしており、これらフォーマットで記述されたPower Intentを検証することもできる。
首位のSynopsysは、RTLレベルのパワー最適化ツール「Power Compiler」を提供しているほか、マルチ・ボルテージ・シRTLミュレータ「MVSIM」も提供、その他にもPower解析/最適化のためのESLソリューションも提供している。
Synopsys,Atrenta以外では、Ansys(Apache)が旧Sequence DesignのRTLパワー解析ツール「PowerArtist-XP」を提供、Calypto Design SystemsもRTLパワー解析および最適化ツール「PowerPro」を提供している。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.11.13
)