AtrentaとTSMCが「SpyGlass」ベースのIPの認証キットをバージョンアップ

2012年10月31日、業界標準ツール「SpyGlass」をはじめとしたRTL解析ソリューションを手掛けるAtrentaとTSMCは、TSMCの「ソフトIPアライアンス・プログラム」に対するソフトIPの認証キット「IP Kit 2.0」のリリースを発表した。


AtrentaとTSMCが共同開発したソフトIPの認証キットは、TSMCのプロセス技術に対するソフトIPの適合性を評価するためのもので、AtrentaのRTL解析ツール「SpyGlass」をベースに構築されている。当初は「IP Handoff Kit」と呼ばれ、昨年3月の時点でIPベンダ10社が「IP Handoff Kit」を利用してTSMCの認証を受けている事がアナウンスされていたが、同キットがバージョンアップされ「IP Kit 2.0」としてAtrentaからリリースされた。

発表によると「IP Kit 2.0」は、フィジカル・インプリメンテーションの情報やLintチェックの内容などがエンハンスされており、既にTSMCのソフトIPアライアンス・パートナーのDigital Media Professionals、Dolphin Integration、Sonics、Vivanteによって評価が完了済。TSMCは来月11月20日からソフトIPアライアンス・パートナー向けにオンラインで同キットのサポートを開始する予定となっている。

既に両社が開発したソフトIP認証キットの利用ベンダは15社にのぼるという事だが、このキットを用いてTSMCの認証を受けたIPの各種コード解析データは、TSMCのオンライン・ライブラリで公開されている。


TSMC

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.11.02 )