日立がストレージ・プラットフォームの検証でSynopsysの検証IPを採用

2012年9月19日、Synopsysは、日立製作所のストレージ・ソリューション部門が、同社の検証IP「Discovery VIP」を採用したことを発表した。


発表によると日立製作所のストレージ・ソリューション部門は、同社の仮想化ストレージ・プラットフォームに使用しているSoCの検証にSynopsysのARM AMBA AXI3プロトコル向け検証IPを採用した。

Synopsysは検証IPのアーキテクチャーを刷新し、今年から100% SystemVerilogでコーディングされた高速かつ適用範囲の広い「VIPERアーキテクチャ」の検証IPを提供している。既存の検証IPの全てがVIPERアーキテクチャーに置き換えられているかどうかは定かではないが、USB 3.0、ARM AMBA AXI3、AXI4、ACE、HDMI、MIPI、Ethernet 40G/100G、PCI Express、SATAといったメジャーな規格の検証IPは、VIPERアーキテクチャー化されており、これら検証IPはSystemVerilogベースの検証メソドロジUVM、VMM、OVMの全てで利用することが可能。最大で従来比4倍相当の検証の高速化を実現できる。

また、Synopsysは「VIPERアーキテクチャ」の検証IPと合わせて「Discovery VIP」用のデバッグ環境「Protocol Analyzer」を提供しており、このツールを使えばプロトコル・トラフィックをトランザクション・ベースでGUI上でデバッグする事が可能となる。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.09.21 )