米ファブレスBlueRISCがセキュリティ・プロセッサの開発でAxiomのシミュレーター「MPSim」を使用

2012年10月2日、マルチCPU対応の論理シミュレーターを手掛けるAxiom Design Automationは、米ファブレスBlueRISCによる同社製品の採用事例を発表した。


BlueRISCはハードウェア・ベースの防衛向けのセキュリティ・ソリューションを手掛けるベンチャーで、独自にセキュリティ・プロセッサを開発している。

発表によるとBlueRISCは、自社開発のプロセッサ「CaptureGUARD」および「TrustGUARD」を含む全てのデザインでAxiomのシミュレーター「MPSim」を使用。同社は数年前まではSynopsysの「VCS」を利用していたが、その高度なデバッグ機能を含む総合的なバリューからAxiomのシミュレーター「MPSim」に乗り換え。その能力に満足しており今後のデザイン・プロジェクトでも引き続き「MPSim」を利用する予定だという。

Axiomは同社の製品を利用すれば、デザインの生産性のみならず検証コストも削減可能と主張しており、今年の49回DACでは固定費用でライセンスを無制限に利用できる新ライセンス「WUL(Worldwide Unlimited Licensing)」を大きくアピール。既に費用100万ドルで1500本近いシミュレーターを利用している大手顧客も存在していると聞いた。ちなみに同社の日本代理店は存在していない。

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※写真は49DACでのAxiomのブース

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.10.11 )