富士通セミがCadenceの「Encounter Timing System」をサインオフ向けに標準採用

2012年7月18日、Cadenceは、富士通セミコンダクターが同社のタイミング解析ツール「Encounter Timing System」をサインオフ向けツールとして採用したことを発表した。


発表によると、富士通セミコンダクターとグループ会社の富士通VLSI株式会社が共同で「Encounter Timing System」を評価したところ、ECOフローにおいて1回のイタレーションで99%のhold violationを処理。競合製品と同等のセットアップ時間で優れた配線性を実現した。物理性を考慮したタイミングECOが可能な「Encounter Timing System」は、富士通セミコンダクターの評価基準を満たし、富士通セミコンダクターの製造向けリファレンス設計フローに統合されたという。

尚、富士通セミコンダクターは、従来から使用しているCadenceのインプリメンテーション・ツールと「Encounter Timing System」を組み合わせて利用する事で、ECOループの回数を削減することに成功。同事例は7月20日にみなとみらいで開催されるCadenceのプライベート・イベント「CDNLive! Japan 2012」で発表される。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.07.18 )