Accellera Systems InitiativeがSystemC バージョン2.3.0のライブラリを公開
2012年7月16日、ハードウェア設計関連の技術および言語規格の標準化団体Accellera Systems Initiativeは、システム記述言語「SystemC」の最新バージョン2.3.0のライブラリの公開を発表した。
公開されたSystemCバージョン2.3.0のライブラリは、2011年11月に改訂されたIEEE 1666 SystemC LRMと互換性があり、トランザクション・レベル・モデリング(TLM)のをサポートしているが、そのほかにもモデリング面での機能向上(パワー・ドメインや抽象的なスケジューラーのモデリング、モデリングの簡素化)が実現され、シミュレーションAPIの改善や新たなスレッド・セーフティ・メカニズムにより、外部ツールとのより高度な連携やマルチ・スレッディングも可能になるという。
その他にも多くの重要な機能追加やエンハンスが施されているSystemCバージョン2.3.0のライブラリは、オープンソースのライブラリとして無料で下記URLよりダウンロード出来る。(※要ユーザー登録)
http://www.accellera.org/downloads/standards/systemc
尚、先日開催された国内のセミナー「SystemC Japan 2012」で公開されたAccelleraのデータによると、IEEE 1666-2005 SystemC標準のダウンロード数は2012年1月時点で47,165件。LRMが改訂された最新のIEEE 1666-2011 SystemC標準は今年1月から4月末までの間に5,738件のダウンロード実績があるという。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.07.17
)