2012年Q1(1-3月)世界EDA売上は前年比6.3%増の約15億3700万ドル-9四半期連続前年増

2012年7月11日、米EDA Consortiumは、2012年度第1四半期(1月-3月)の世界EDA売上報告を発表した。


EDACの発表によると、2012年Q1(1月-3月)の世界のEDA売上総額は、前年比6.3%増、前Q4比9.6%減の15億3690万ドルだった。これで9四半期連続で売上前年比増を達成した。

EDAC2012Q1.jpg

2012年Q1の売上を分野別に見ると、最も市場規模の小さいサービス分野以外は全て前年比増を記録。IC Physical Design & Verification分野は前四半期に続いて前年比2ケタ増を記録した。

2012年Q1の売上を地域別に見ると、日本市場だけが前年割れで、それ以外の地域は全て前年比増を記録。日本市場の売上はかろうじてヨーロッパの売上を超えたが、2四半期連続で日本市場だけ前年割れという状況は、国内半導体の厳しい現実を表していると言える

2012年Q1時点でのEDA業界の従業員数は27848人で、前期Q4比0.8%増となっている。

2012年Q1の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。

■CAE分野 5億6480万ドル 6.5%Up 
■IC Physical Design & Verification分野 3億5090万ドル 10.2%Up
■IP分野 3億9130万ドル 5.4%Up
■サービス分野 8240万ドル 3.8%Down
■PCB/MCM分野 1億4750万ドル 5.1%Up

EDAC2012Q1Category.jpg

2012年Q1地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。

■北米 6億6150万ドル 9.8%Up 
■ヨーロッパ 2億6170万ドル 8.2%Up 
■日本 2億6240万ドル 11.1%Down 
■アジアその他地域 3億5130万ドル 14.4%Up

EDAC2012Q1Market.jpg

※EDAC(EDA Consortium)

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.07.12 )