SynopsysがFPGA論理合成ツール「Synplify」をバージョンアップ-新機能追加
2012年4月2日、Synopsysは、FPGA論理合成ツール「Synplify」ファミリ製品のバージョンアップを発表した。
発表によると「Synplify Pro」および「Synplify Premier」の最新バージョン2012.03は、合成アルゴリズムが改善されツールの実行時間を最大で30%削減することが可能に。また上位製品の「Synplify Premier」には、新機能「Continue On Error機能」が搭載された。
「Continue On Error機能」は今回のバージョンアップの目玉と言える新機能で、HDLコードのコンパイル・エラーを一度にまとめて修正するもの。従来手法ではHDLコードに不備があると都度エラーの修正と再コンパイルが必要であったが、「Continue On Error機能」を用いるとエラーが発生しても最終段階までコンパイルを続行し、最後にエラーレポートを出力。設計者はこのエラー・レポートを元にエラーの修正を一度に出来る。Synopsysは、内容が良くわからないHDLコードを扱うプロトタイプ開発者のために同機能を用意したようだ。
また、「Synplify Premier」の新バージョンには故障対策の機能として、適用箇所を選択可能なTMR(Triple Modular Redandancy)機能やメモリーエラー修正コード推定/挿入するECC(Error Correcting Code)機能、Hamming-3エンコーディングを搭載しているという。
「Synplify Pro」および「Synplify Premier」の最新バージョン2012.03は既に出荷中。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.04.04
)