テストケース自動生成の米Breker Verification Systems、好調で2011年売上は前年比150%増

2012年2月8日、SoC機能検証ソリューションを手掛ける米Breker Verification Systemsは、好調だった同社の2011年実績を発表した。


具体的な売上金額は発表されていないが、Breker Verification Systemsによると、同社は売上好調で2011年売上は前年比150%以上となる好成績を残した。Breker Verification Systemsは、マルチ・スレッド/マルチ・プロセッサSoC向けの機能検証ツール「TrekSoC」を提供しており、同製品が売上増の原動力となっているようだ。

発表には、北米、欧州、インドに同社製品の大手半導体ユーザーが存在しているとあるが、同社のWebサイト上の情報によるとNVIDIAやSTMicroelectronicsが顧客のようである。
ちなみに筆者が2007年の44回DAC時点で取材した際は、既に5-6社の顧客がいると聞いていたが、当時提供していた製品は現在の「TrekSoC」ではなく「Trek」であった。

「TrekSoC」は、マルチ・スレッド/マルチ・プロセッサSoC向けにセルフ・チェック用のCのテストケースを自動生成するツールで、テキストまたはグラフィカル入力によりユーザーが作成したテスト・シナリオを元にCのテストケースを生成、同テストケースを用いる事でSoCのシステム動作やコネクティビティ、マルチスレッド機能などを検証可能で、カバレッジ解析等も可能としている。

SoC_1.jpg

※画像はBreker Verification SystemsのWeb上に掲載されているもの

尚、同社は本社の移転と新たな役員加入を合わせて発表。拠点をテキサス州オースチンからカリフォルニア州フレモントに移し、様々な検証系EDAベンダでの活動経験があり、シリコンバレーのエンジェル投資家としても有名なMichel Courtoy氏を役員に迎え入れたという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.02.09 )