高位合成ツールの老舗ForteのCTO John Sanguinetti氏が2011年ACMフェローに選出される

2012年1月10日、SystemCからの高位合成ツールを手掛けるForte Design Syntemsは、同社のCTOであるJohn Sanguinetti氏が2011年ACMフェローに選出された事を発表した。
※ACM:Association of Computing & Machinery


発表によるとJohn Sanguinetti氏のACMフェロー選出は、ハードウェア・シミュレーションに関する同氏の貢献を称えたもの。John Sanguinetti氏は約20年間に渡りコンピューター・アーキテクチャ、パフォーマンス解析、デザイン・ベリフィケーションに関する活動に従事してきており、DEC、Amdahl、ELXSI、Ardent、NeXT computer manufacturersと複数企業を経て1991年にChronologic Simulationを設立。1995年まで社長を務めた。

John Sanguinetti氏は、論理シミュレーターVCS(Verilog Compiled Simulator)の主要な開発者の一人で、Verilog言語を用いた設計コミュニティに大きく貢献。1992年から1995年までVerilog言語の標準化組織「Open Verilog International」の役員を務め、Verilog言語のIEEE標準化にも貢献した。

John Sanguinetti氏は、Chronologic SimulationがViewlogicに買収された後、1997年にCynAppsの設立に参画。その後CynAppsはChronologyと合併し新会社Forte Design Syntemsが生まれ、同社のCTOに就任。現在に至っている。

ACMフェローは、会員数8万人を誇る世界最大の国際計算機学会であるACMの会員の約1%のみに与えられる名誉ある地位で、2011年のACMフェローにはJohn Sanguinetti氏を含む35名が選出されている。


ACM

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2012.01.11 )