IEEEがIEEE 1666 SystemC標準のLRMを改訂-TLM関連を追加

2011年11月10日、IEEEは、IEEE 1666 SystemC標準の Language Reference Manualの改訂を発表した。
発表によると今回のLRMの改訂により、IEEE 1666 SystemC標準に「TLM(transaction -level modeling)」に関する仕様が正式に追加された。TLM仕様はこれまでSystemCの標準化団体OSCI(Open SystemC Initiative)によって標準仕様が策定されていたが、IEEE標準には含まれていなかった。
2005年にSystemCがIEEE 1666として標準化されて以来、今回が初のLRMの改訂となり、新しいIEEE 1666-2011 SystemC標準のLRMは年末にリリースされる予定となっている。
尚、IEEE 1666-2011では、TLM標準仕様の追加と合わせてデータ・タイプの拡張ほか、以下のような複数の新機能追加およびエンハンスが実施されている。
・Event list objects
・Hierarchically named events
・Multiple writer policy for sc_signals
・Asynchronous update requests for primitive channels
・Binding operators for sc_port and sc_export are now virtual
・Certain fixed-point constructors have been made explicit
OSCI

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.11.11 )