ARM売上報告、11年7-9月は前年比22%増の1億9230万ドル-またも売上記録更新
2011年10月25日、ARMは、2011会計年度第3四半期(2011年7-9月)の売上を報告した。
ARMの2011会計年度Q3 (2011年7-9月) の売上は、前年比22%増、前期(2011年Q2)比1.1%増の1億9230万ドルでまたしても四半期売上記録を更新した。四半期売上記録の更新はこれで6四半期連続となる。営業利益は4370万ドルで前年比約33%減だった。ARMの今年の売上累計(1月-9月)は5億6800万ドルで前年比26%増となっている。
ARMはこのQ3で新たに28件のプロセッサ・ライセンスを獲得(前Q2では29件)。その内14件は新規顧客だった。新規契約の大半は新製品のライセンスで、Cortex-Aシリーズのライセンスが9件、Cortex-Mシリーズのライセンスが14件だった。
また、ARMはQ3でCortex-AシリーズのフジカルIP「POP(Processor Optimisation Pack)」のライセンスを新たに4件獲得。この中には28nmプロセスのCortex-A15のPOPも含まれている。前期Q2で5件獲得していたGPU「Mali」の新規契約はQ3は2件だった。
※画像はARM発表資料より抜粋
Q3で出荷されたARM搭載チップの総数は全Q2とほぼ同じ約19億個で、うち約11億個はスマートフォンなどのモバイルデバイス向けに、約9億個はコンシューマーおよびクルマ向けで、コンシューマーおよびクルマ向けの出荷数は前年比50%増となっている。
売上の内訳を見ると、プロセッサ・ライセンスの売上は前年比41%増の5970万ドルで、プロセッサ・ロイヤリティの売上は前年比20%増の8420万ドルとなっている。ユニット出荷数ではARM11とCortexが前期に続き割合を増やし全体の31%となった(前Q2では28%)。
※画像はARM発表資料より抜粋
ARMは次期Q4売上をQ3とほぼ同一水準と予測。2011年合計売上は7億6800万ドル前後とみている。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.10.26
)