台湾のIPベンダがFPGAプロトタイプのデバッグにSpringSoftの「ProtoLink」を採用
2011年8月9日、カスタムIC設計環境ならびにハードウェア検証・デバッグソリューションを手掛けるSpringSoftは、台湾のIPベンダSunplus Core Technology社による「ProtoLink」の採用事例を発表した。
発表によると、マルチメディア機器向けの32ビット組込みプロセッサやVLIW DSPチップを手掛けるSunplus Core Technologyは、映像監視用ICのFPGAプロトタイプのデバッグにあたり、SpringSoftの「ProtoLink Probe Visualizer」を活用。S2C社製のFPGAベースのプロトタイプ・ボード上に実装されたデザインを「ProtoLink Probe Visualizer」でプローブし、同じくSpringSoftのデバッグ環境「Verdi」を使いRTLでのデバッグを行った。
「ProtoLink Probe Visualizer」は、FPGAプロトタイプのデバッグに利用するツールで、Xilinx製FPGAの搭載されたプロトタイプ・ボードであれば汎用的に利用する事が可能。大量のプローブデータを収集できるだけでなく、自動的に全てのゲートレベルの信号をRTLに変換できるため、「Verdi」と組み合わせて利用すれば、RTLソースコードを使用して効率的にFPGAプロトタイプのデバッグを行うことが可能となる。
Sunplus Core Technologyは、「ProtoLink Probe Visualizer」を使用して約400の信号を1500万サイクル以上プローブ。10以上のプローブの追加/変更にあたり要した時間はわずか数分だったとの事で、「ProtoLink Probe Visualizer」のウリである「ケタ違いの大量データ収集」および「容易なセットアップ(最初のコンパイル以外は論理合成・配置配線不要」という2つのメリットを享受した。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.08.10
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