IntelがESLツールの仏CoFluent Designを吸収合併
2011年8月30日、ESLツールを手掛ける仏CoFluent Design社は、Intelに吸収合併された。CoFluent Design社の関係者が明らかにした。
この吸収合併により、CoFluent Design社の全ての従業員はIntelの社員となり、引き続き顧客サポートに対応。CoFluent Designの提供していたESLツール「CoFluent Studio」はIntelの所有となり、今後はIntelより提供される事になる
CoFluent Designは、仏ナント大学での研究成果をベースに2003年にフランスで設立された会社で、設計初期段階での仕様レベルの情報からアーキテクチャ探索を実現するESLツール「CoFluent Studio」を提供していた。ツールの実績としては、スマートフォン向けSoCの開発用途にノキア、TI、RIMなどの大手が採用しているほか、複写機や自動車関連などワールドワイドで十数社の顧客を抱えていた。
今回の吸収合併に関して未だ公式な発表は行われていないが、Intel本社にはESL手法に取り組む専門チームが組織されており、高位合成やバーチャル・プロトタイプなどESLツールの実用について様々な事例発表が行われていることから、Intelも「CoFluent Studio」のユーザーだった可能性が高い。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.09.06
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