ASIPSが互換プロセッサIPの第二弾としてIntel8051互換の「ASIP8051S」を発表

2011年8月22日、プロセッサ開発システム「ASIP Meister」を手掛ける国内のEDAベンチャーエイシップ・ソリューションズは、プロセッサIPの新製品「ASIP8051S」を発表した。
新製品「ASIP8051S」は、ASIPSがValue Baseシリーズと称して展開する互換プロセッサの第二弾で、インテルの8051のオリジナルの全命令を実行可能。8051の代替として8051の開発環境を用いてソフトウェアを開発できる。更に、ASIPSの提供するカスタム・プロセッサ開発環境「ASIP Meister」を利用すれば、短時間で専用命令を追加でき、8051互換でありながら従来品よりも高速化、あるいは小型化、ローパワー化する事もできる。
先行して製品化されたモトローラ「MC68000」互換IP「ASIP68000S」と同じく、「ASIP8051S」の製品価格はFPGA評価利用、FPGA製品化利用、ASIC化利用の3段階に分かれており、最も安価なFPGA評価利用の価格はFPGA別で40万円(税別)から。「ASIP8051S」を搭載したFPGAが含まれたパッケージ・キットも用意されている。
ASIPSによると、新製品「ASIP8051S」はXilinxおよびAlteraのFPGAに対応。各社のFPGAに実装した際の参考データは以下の通り。
・Xilinx Spartan-3A FPGAへの実装
 回路規模1479スライス、動作周波数48.9MHz
・Altera Cyclone II FPGAへの実装
 回路規模2296ロジック・エレメント、動作周波数93.8MHz
尚、「ASIP8051S」の評価用にはFPGA用ネットリストが提供され、ASIC化の際には、マイグレーション・キットが提供される。専用命令の追加については、ASIPSによるコンサルティングや開発サービスも用意されている。
製品のリリースは2011年9月上旬の予定で、今後も他のプロセッサをターゲットとした互換IPを製品化していく計画だという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.08.31 )