【48DAC】SystemCモデルを容易に生成、有効に活用-CoFluentがNASCUGで講演

第48回Design Automation Conferenceに出展していたCoFluentのブース・レポート。
CoFluentのブースでは、同社のSystemCベースESL環境「Cofluent Studio」の最新バージョン4.0を展示していた。
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同社の日本責任者である山下氏によると、「Cofluent Studio」最新バージョンの新機能および改善点は大きく4つ。まず、SystemC TLM2.0に対応するラッパーの自動生成機能が新たに追加された。このラッパーにはSystemVerilogのTestBenchと通信するためのDPI機能が含まれており、生成したSystemCのIPをUVM環境などで利用できるようになる。山下氏の話によると、MentorのQuesta環境で利用した例もあるようだ。
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※画像はCoFluent提供のデータ 
この話は、48DAC初日に開催されたNASCUG(North American SystemC User's Group)ユーザー会でも発表され、「Cofluent Studio」によるSystemCモデル生成の話と合わせて、SystemVerilogを用いたSystemCモデルの検証手法やRTL検証におけるSystemC Testbenchの再利用手法なども紹介された。
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※画像はCoFluent提供のデータ 
また、その他のバージョンアップ項目としては、Break point設定やステップ実行が可能なデバッガ機能、モデルのバージョン・コントロールが可能なプロジェクト管理機能が追加されたほか、生成したSystemCコードを変更するとCoFluent Studioモデルにも反映される双方向のコード変更も可能となった。
これらの細かな機能追加および強化の多くは、欧州および日本をはじめとする各ユーザーのリクエストに応じたものだという。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.06.24 )