STARCがSTARCAD-CEL5.0でAtrentaの「SpyGlass Power/DFT DSM」を採用

2011年5月18日、業界標準ツール「SpyGlass」をはじめとしたRTL解析ソリューションを手掛ける米Atrenta社は、STARCが同社の「SpyGlass Power」と「SpyGlass DFT DSM」を採用したことを発表した。
発表によるとSTARCは、同社の提唱するRTLtoGDS-IIリファレンス設計フローの最新バージョンSTARCAD-CEL5.0にて、Atrentaの「SpyGlass Power」と「SpyGlass DFT DSM」を採用した。採用されたAtrentaの両製品は、つい先頃最新のバージョン4.5が正式リリースされたばかり。
STARCは、かつてSTARCAD-CEL2.0、3.5と「SpyGlass Power」を採用していたが、今回あらためて「SpyGlass Power」の最新バージョンを評価し、STARCAD-CEL5.0での採用を決めた。「SpyGlass Power」は、RTLでのパワー・マネジメントを実現するパワー解析およびパワー最適化ツールで、STARCは評価によって旧バージョンよりも速いランタイムと消費電力削減効果の向上を確認した。
「SpyGlass DFT DSM」は、「SpyGlass DFT」に続いて新たにSTARCAD-CELでの採用が決定されたツールで、RTLでのDFTおよびタイミング・クロージャーの問題収束、RTLでのテスト・カバレッジ予測を実現する。今回の採用にあたっては、最新バージョンでサポートされた、パワー記述フォーマットCPFおよびUPFのサポート内容と電力考慮のシミュレーション機能がチェックされた。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.05.19 )