SpringSoftの「Certitude」がバージョンアップ-検証環境の品質チェックを効率化
2011年5月11日、カスタムIC設計環境ならびにハードウェア検証・デバッグソリューションを手掛けるSpringSoftは、同社製品「Certitude」のバージョンアップを発表した。
SpringSoftの「Certitude」は、検証環境そのものの品質をチェックするツールで、「ミューテーション解析」と呼ばれるソフトウェアのテスト手法をベースに、チェック・メカニズムやスティミュラス(テスト)の品質を客観的に評価できる。
SpringSoftは今回のバージョンアップで「Certitude」に新しいフォルト検出、ランキング、トラッキング機能を追加。これにより「検出されないフォルト」をより迅速に検出できるようになったほか、解析の優先度もツールが示唆してくれるようになった。
また、ユーザーが事前に定義した基準に応じて、重要な解析結果が検出されるとツールが自動的に停止する機能や検出結果に透過的にIDをマッピングする自動ID機能も追加された。
尚、SpringSoftによると、「Certitude」を検証工程の初期段階で使用する新しいモードを追加する予定があるとの事で、今回のバージョンアップを含めたそれら機能改善により、検証環境の品質チェックをより効率的かつ効果的に実現できるようになる。
「Certitude」は、2009年にSpringSoftに買収されてからも機能エンハンスが進められており、富士通セミコンダクターやメガチップスなど、国内の採用事例も増えている。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.05.12
)