Carbonが業界初ARM Cortex-A15のモデルをリリース- IP Exchangeで供給

2011年5月19日、ESLソリューションを手掛ける米Carbon Design Systemsは、バーチャル・プラットフォーム向けの「ARM Cortex-A15」プロセッサ・モデルのリリースを発表した。
発表によると「ARM Cortex-A15」プロセッサ・モデルは、CarbonのWebベース・サービス「IP Exchange」上で早期顧客向けに提供されるもので、ARMのRTLコードから作成したモデルとして100%の機能精度を保証している。
ARMは独自に「ARM Cortex-A15」の「Fast Model」を提供しているが、同モデルと今回発表されたCarbonのモデルとでは「サイクル精度の有無」が大きな違いであり、バーチャル・プラットフォーム向けのサイクル精度の「ARM Cortex-A15」モデルは今回のCarbonのモデルが業界初となる。
Carbonは、つい先日もMIPSとのコラボレーションと合わせて新たなMIPSプロセッサ・モデル「MIPS32 M14K」および「MIPS32 M14Kc」の2品種を発表したばかり。これら新モデルを用いた同社のバーチャル・プラットフォーム「SoC Designer Plus」のデモが第48回DACで披露される予定となっている。
尚、Carbonの「SoC Designer Plus」は、ARMの「Fast Model」をベースとしたシステムを作成することも可能で、Carbonは業界で唯一ARMから「Fast Model」をOEM供給されている。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.05.20 )