Atrentaが「SpyGlass」ファミリを一斉にバージョンアップ-新世代製品をリリース

2011年5月16日、業界標準ツール「SpyGlass」をはじめとしたRTL解析ソリューションを手掛ける米Atrenta社は、同社の「SpyGlass」ファミリ製品の一斉バージョンアップを発表した。
Atrentaによって今回発表された主な製品のバージョンアップは以下の通り。
・RTL解析ツール「SpyGlass」:
 -Tclコマンドライン・インタフェースを用意
 -デバッグ機能を強化(抽象化および「シナリオ」コンセプトの導入)
・CDC解析ツール「SpyGlass CDC」:
 -CDC問題だけをピンポイントで指摘可能な構造的なCDC解析機能を追加
・設計制約検証ツール「SpyGlass Constraints」:
 -デザイン制約の解析処理を高速化。パフォーマンスが向上。フォルス・パスの特定も高速化。
・DFT解析ツール「SpyGlass DFT」および「SpyGlass DFT DSM」:
 - DFTデバッグ機能を強化(IEEE 1149.1および1500セットアップ・シーケンスの検証) 
 -パワー記述フォーマットCPFおよびUPFのサポート
・メモリBIST自動挿入ツール「SpyGlass MBIST」:
 -TclベースのメモリBIST挿入フローをサポート
・ローパワー設計ツール「SpyGlass Power」:
 -パワー記述フォーマットCPFおよびUPFのサポート
Atrentaはここ最近、「SoC Realization」という新たな企業コンセプトを打ち出し、「SpyGlass」ファミリをベースとした包括的なソリューションで、IPベースSoC設計の効率的なインプリメントを目指すと積極的にアピールしている。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.05.17 )