業界標準のデバッグ環境、SpringSoftの「Verdi」がUVMを包括サポート

2011年5月2日、カスタムIC設計環境ならびにハードウェア検証・デバッグソリューションを手掛けるSpringSoftは、同社の提供するデバッグ環境「Verdi」が検証メソドロジ「UVM」を包括的にサポートした事を発表した。
UVM:Universal Verification Methodology
発表によると、SpringSoftは業界標準のHDLデバッグ・プラットフォーム「Verdi」にUVMソースと効率的にトランザクション・データをダンプし表示する新しい「UVMトランザクション・レコーディング機能」を追加することで、テストベンチ構造およびテストベンチとデザイン間の情報の視覚化を実現。「Verdi]には、ダンプしたトランザクションをハイライト、フィルタリングする表形式のスプレッドシート、テストベンチの階層をナビゲートするブラウザ、テストベンチの問題の原因を特定する自動トレース機能等が備えられており、成熟した既存のデバッグ環境「Verdi」上でUVMテストベンチを取り扱う事が可能となる。
SpringSoftでは、今後もダイナミックなデータのダンピング機能をはじめ、異なる種類のデータをダンプするための自動ダンプの強化、新しい表示機能など、Verdiを強化していく予定としている。
尚、発表された「Verdi]によるUVMの包括サポートは既に実現済で、「Verdi」の最新バージョンにてUVMテストベンチ・デバッグ機能とトランザクション・レコーディング機能を使用可能。「Verdi」の定価は、3年契約の場合、年間ライセンス140万円となっている。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.05.06 )