Cadence売上報告、11年1-3月は前年比約20%増の2億6600万ドル-年間予測上方修正

2011年4月27日、Cadenceは、2011会計年度第1四半期(2011年1-3月)の売上を報告した。
Cadenceの2011年Q1(1-3月)の売上は、前年同時期比約20%増、前期Q4(10年10-12月)と比較して約7%増の2億6600万ドル。600万ドルの営業利益を計上した。(※GAAP基準による会計結果)
今回Cadenceが報告したQ1売上2億6600万ドルは、2月時点での同社のフォーキャストを上回るもので、社長兼CEOのLip-Bu Tan氏のコメントによると、エミュレーター「Palladium XP ―Verification Computing Platform」が売れているとの事。この2月にはBroadcomによる「Palladium XP」の採用も報じられている。また、カスタム設計環境「Virtuoso」、デジタル・インプリメント環境「Encounter」といった同社の売上の柱である「Silicon Realization products」が好調だったという。
Cadenceが新ビジョン「EDA360」を打ち出してから早一年。売上報告を見るとその経営は完全に回復軌道に乗り、このところ5四半期連続で売上前年比増を達成している。
尚、Cadenceは次期2011年Q1の売上を2億7000-8000万ドルと予測、2011年売上合計の予測を10億7500-11億1500万ドルと上方修正した。
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= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.04.28 )