Accelleraが「IP Tagging」の標準化チームを立ち上げ-ソフトIPのトラッキングを実現
2011年4月27日、EDA関連の標準化団体Accelleraは、ソフトIPのトラッキングを実現する「タグ付け」に関する技術標準化チーム「IP Tagging Technical Subcommittee」の立ち上げを発表した。
発表によるとAccelleraが進めようとしているIPタグ付けの標準化は、元々IPコア関連の標準化団体「VSI Alliance」で進められていた活動で、その後「SPIRIT Consorsium」にその活動が引き継がれ、「SPIRIT Consorsium」が「Accellera」に合併されたことで、今回の「IP Tagging Technical Subcommittee」の発足に至っている。
IPタグ付けの標準化の狙いは、LSI設計におけるソフトIP利用の透明性を高めるためであり、最終的にGDSIIデータにおいてソフトIPタグを認識できる形を目指す。ソフトIPにタグを付ける事によってIPのトラッキングが可能となり、ロイヤリティや海賊版製品のチェックに限らず、GDSIIを生成するまでの設計の各工程でIPバージョンを確認できるなど、IPの供給者にとっても利用者にとってもメリットは大きい。
Accelleraは、関係各社に「IP Tagging Technical Subcommittee」への参加を呼び掛けている。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.04.28
)