無線チップのSiBEAMがAzuroのクロック・ツリー合成「PowerCentric」を採用

2011年1月19日、クロックツリー合成ツールを手掛ける米Azuro社は、同社の「PowerCentric」が無線チップのファブレス米SiBEAMに採用された事を発表した。
Azuroの「PowerCentric」を採用したSiBEAMの担当者によると、「PowerCentric」はマルチモード/マルチコーナーのレイアウト最適化にも対応できるクロック・ツリー合成として、より小さく消費電力の低いクロック・ツリーを合成する事が可能。
一般的にマルチモード/マルチコーナのレイアウト最適化は、クロック・ツリー合成ツールの効果を阻害するもので、基本的にマルチモードのタイミング制約を分解する事は不可能であるが、ツリー・ベースではなく、グラフ・ベースのアプローチを取る「PowerCentric」は、マルチモードのタイミング制約からバランスの良いクロック・ツリーを合成する事が出来るという。
Azuroの「PowerCentric」は、東芝、NVIDIA、Broadcom、STMicroElectronicsなどが採用している。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.01.20 )