EVEがエミュレーション環境のデバッグ機能を強化-波形生成をサポート

2011年1月25日、ハードウェアベースの検証ソリューションを手掛ける仏EVE社は、同社のZeBuエミュレーション・プラットフォームのデバッグ機能の強化を発表した。
今回EVEが発表した新たなデバッグ機能は、CSA (Combinational Signal Access)と呼ぶ波形生成機能で、これによりデザイン内のあらゆるRTLネット、レジスタおよびメモリの値を制限無くトレースする事が可能。トレースのための機構挿入やデザインの再コンパイル等は一切必要ない。
EVEによるとこの新機能CSAは、オンラインまたはオフライン、2つのモードで動作し、オンラインではエミュレータ上でモデルが動いている間に、オフラインではエミュレーション実行後に波形が生成される。また、オフラインでの波形生成はユーザのコンピュータ上で完遂し、独自のマルチコア技術により非常に大規模なデザインでも高速に処理される。
同新機能は既に利用可能で、明日から開催されるEDSFair2011にてデモが披露される予定。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2011.01.26 )