Mathworksが信号処理および通信システム設計向けの新機能を発表-SystemCもサポート

2010年9月13日、MATLAB/Simulinkを提供するMathworksは、信号処理および通信システム設計のための新機能を発表した。

プレスリリース文

発表によると今回の信号処理および通信システム設計向けの新機能は大きく4つ。

■Simulink環境にRFシミュレーション・ツール「SimRF」が取り込まれ、Simulink上でアナログベースバンド、RFサブシステムを用いる無線通信の設計、検証、最適化が可能となった。

■HDLコード生成ツール「Simulink HDL Coder」が機能強化され、クリティカルパスのハイライト表示、ハードウェアのリソースの使用状況の推定、シリアル化、リソース共有、パイプライン処理などの最適化が可能となったほか、「FPGAワークフローアドバイザー」によって、Xilinx/AlteraのFPGA設計フローにシームレスに繋がるようになった。また、航空機アプリケーション向けのハード設計基準「DO-254」規格のコード・トレーサビリティ機能も新たにサポートされた。

■各種Blocksetが強化され、オーディオ、ビデオなどの信号処理向けのアルゴリズム250以上が提供される事になった。

■Cコード生成ツールが Eclipse IDE、Embedded Linux、ARMCortex-A8、SystemC TLM 2.0 標準をサポートし、組み込みソフトウェア開発向けにより幅広く利用可能に。「EDA Simulator Link」という機能によって、バーチャルプラットフォーム向けのSystemC TLM-2.0モデルも生成できるようになった。

Mathworks社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2010.09.16 )