新興EDAベンダNextOpがアサーション自動生成ツール「BugScope」をリリース

2010年5月6日、新興EDAベンダの米NextOp社は、同社初のEDA製品「BugScope」のリリースを発表した。

プレスリリース文

NextOpによると「BugScope」は、RTLのデザインとテストベンチから機能検証用のアサーションと機能カバレッジのプロパティを自動生成するツールで、SVA,PSLおよび合成可能なVerilog記述として出力。生成されたアサーションとプロパティは、既存の検証フロー上(サードパーティのシミュレーター、エミュレーター、フォーマル検証ツール)で利用する事ができる。

image003.jpgNextOpは、「BugScope」を利用する事で機能検証上の作業として一つの障壁であったアサーションおよびプロパティを記述する手間を省くと同時に、検証品質も向上できるとしており、「BugScope」を用いたアサーション・ベース検証によって既存の検証手法の限界を克服出来ると主張。実際に、早くもAltera, Entropic, Nvidia,の大手半導体3社が「BugScope」を導入済みという事で、各社の検証メソドロジの中に「BugScope」が取り込まれているという。

尚、NextOpのコア・メンバーは中国系エンジニアで、CEOのDr. Yunshan Zhu氏は元シノプシスAdvanced Technology Groupのメンバー。CTOのDr. Yuan Luは、元ブロードコムのエンタープライズ・スイッチング部門Principle Scientistという肩書きを持つ。共同創設者には、フォルテのCTOであるDr.John Sanguinetti氏、元Simplex創設者のDr. David Overhauser氏、カーネギーメロン大学のDr. Randy Bryant氏、Dr. Edmund Clarke氏らが名を連ねている。

NextOp社は昨年のDACにデモスイートのみの形で出展。当時は未だステルスモードで製品の詳細は明らかにしていなかったが、同社のブースには日本企業のエンジニアも多数出入りしており、NextOpの名は密かに話題となっていた。

NextOp社

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2010.05.06 )