マグマ、フロントエンドのTalus合成ツール群をバージョンアップ
2009年12月2日、マグマは、フロントエンドの合成ツール「Talus Design」および「Talus RTL」の最新バージョン 1.1を発表した。
「Talus Design」と「Talus RTL」は、RTLからネットリスト以降のインプリフローへと繋ぐマグマのフロントエンド環境で、配置配線ツール「Talus Vortex」との緊密な連携による設計の効率化と品質向上がうり。「Talus Design」には「Talus Vortex」と同じスタティック・タイミング・アナライザが搭載されており、タイミングのミスマッチを減らす事が可能なほか、「Talus Vortex」と同じVolcanoデータベース上で設計データを管理することができる。
「Talus Design」と「Talus RTL」は、いずれもVHDL、Verilogに加えSystemVelirogをサポートしており、論理合成機能のほかにスキャン挿入やスキャン最適化などDFT機能や自動マクロ配置機能なども搭載。今回のバージョンアップでは、設計の各ブロックに対してロジックの抽象化を行う「GlassBox機能」が追加され、各ブロックの再合成の工数と使用メモリ量を削減出来るようになった。
また、サードパーティーツールとの連携も考慮されており、メンターのATPGツール「TestKompress」やBIST製品群とのインタフェースやケイデンスのフォーマル検証ツール「Conformal」用のスクリプトなどが用意されたほか、マグマがここ最近積極的に取り組んでいる各種IPベンダ対応のRTL-to-GDSIIリファレンスフローも新バージョンに含まれているという。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2009.12.10
)