ARMがIP検証用に米Jasperのフォーマル検証ツール「JasperGold」を採用
2009年5月19日、フォーマル検証ツールを手掛ける米Jasper Design Automation社は、同社のフォーマル検証ツール「JasperGold」がARMに採用されたことを発表した。
発表によると、ARMでは自社のプロセッサ開発にフォーマル検証を適用しており、「JasperGold」はARM Cortex製品ファミリーのような複雑なプロセッサの検証にも使用。同ツールによる網羅検証で負担の大きいランダム検証を軽減し、新しいIPの様々な仕様を明確化するのに役立てているという。
「JasperGold」はARMの世界各地のデザインセンターに配備されているようで、ARMの技術者は、「フォーマル検証で成功するかどうかは、良いメソドロジーであるかに依存する」とした上で、「JasperGoldは、従来に比べてより複雑で 効果の高いプロパティに取り組むためのメソドロジーとワークフローを提供している」とコメントしている。
Jasperは、今年1月にデザイン動作からRTLの解析・デバッグを行う新ツール「Active Design」を発表。その後、VCからの資金調達も成功し、2月にはデザインの再利用を促進する新たなコンサルティング・サービス「Design Activation Services」をスタートさせている。
※CyberTec株式会社(Jasper製品国内販売代理店)
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2009.05.25
)