デンソー、動作周波数600MhzのCPUを搭載したカーナビ用LSIを開発

2005年9月12日、株式会社デンソー(愛知県・刈谷市)は、株式会社東芝(東京都・港区)と共同で、車載用としては世界最速の動作周波数600MHzのCPUを持つ、新しいカーナビゲーション用LSIを開発したと発表した。
アーキテクチャの改良と最先端プロセステクノロジを採用することで従来製品の約4倍のCPUの処理能力を達成したという。

プレスリリース:http://www.denso.co.jp/ja/newsreleases/050912-01.html

デンソーの発表によると、このLSIは、8月に発売されたトヨタレクサスGS向けのナビゲーションシステムに既に搭載されており、今年秋には、北米、欧州でも、車両に搭載される予定。

このカーナビ用LSIは、デジタルチップとアナログチップの2つのチップで構成されており、従来は別々のCPUで実行していたディスプレイ機能とGPS信号処理やセンサ信号処理などのナビゲーション機能を、一つのCPUで実行している。

CPUの高速化により、従来に比べて描画性能が約4倍、GPS信号に対する最低受信感度が約30倍に向上し、より速く正確な自車位置の表示を可能にした。

今回発表されたLSIの主な機能は以下の通り。

■600MHz動作のCPU 
■3次元グラフィックコントローラ(ビデオメモリ内蔵)
■GPS信号処理
■車両通信インターフェース
■ジャイロセンサや道路交通情報通信システム(VICS)などの信号処理機能
■TV信号デコーダ
■音声用アナログ入出力、映像用アナログ入力

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.09.12 )