日本国内のシェア拡大を狙うアンソフトのアナログソリューション
2005年10月12日、アンソフトは、技術セミナー2005「CNVERGE」を開催し、計20のセッションと記者発表を行なった。
毎年、高周波分野とエレクトロメカニカル分野を分けて開催していた技術セミナーを、今年は統合した形で開催し、例年を上回る約500名の関係者が集まった。
記者会見によると、同社の売上の約20%は日本国内で占められており、ワールドワイドでみた売上内訳のTOP10には日本の大手企業が名を連ねているという。
また、ここ数年の成長は著しく、昨年は対前年比25%UPの68milion米ドルの売上を計上し、PCB分野においてはシグナル・インテグリティ、電磁界解析ともに世界市場の約50%を確保している。
記者発表では、米Hughes Network Systems社によるA-D変換器の解析事例、UMCによるVCO(voltage controlled oscillator)の設計事例、Intelによる高速伝送回路の設計事例が紹介され、同社のソリューションの特徴である「デジタル/アナログの両面から高精度な解析を行なう技術」と一般的な回路シミュレータでは実現できない「膨大なトランジスタ素子を高速に解析する技術」について技術説明が行なわれた。
同社の創設者であるPresident兼CEO Nicholas Csendes氏は、今後もアナログ分野にフォーカスしたソリューションで、日本国内における市場拡大を重視していきたいと語った。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.10.17
)