ARM -シノプシス・リファレンス・メソドロジに IC Compiler が導入される
2005年10月4日、ARMとシノプシスは、合成可能なARMプロセッサのインプリメンテーションを効率的に実現するために、最新のARM - シノプシス Galaxyリファレンス・メソドロジを提供すると発表した。
シノプシス プレスリリース:http://www.synopsys.com/news/announce/press2005/snps_arm_iccompiler_pr.html
ARMプレスリリース:http://www.jp.arm.com/pressroom/05/051004.html
新たに発表されたリファレンス・メソドロジは、シノプシスの次世代フィジカル・デザイン・ システムIC Compilerを組み込むことによって、従来のレファレンス・メソドロジに比べてデザインのクロック周波数を容易に向上できるという。
ARMとシノプシスが共同開発したこのリファレンス・メソドロジは、IC Compilerの次世代テクノロジExtended Physical Synthesis (XPS) を活用するための最適化スクリプトを提供しており、付属の改訂版インプリメンテーション・ガイドで最適な事例を参照することができる。ARMパートナーは、リファレンス・メソドロジによって、合成可能なARMプロセッサを、選択したプロセス・テクノロジに合わせて容易かつ迅速にインプリメントし検証することが可能なほか、ARMプロセッサ・コアを自らのSoCに統合するにあたって、高精度なプロセッサ・モデルを生成することもできる。
また、設計者は、リファレンス・メソドロジを自身のシリコン・プロセス・テクノロジ・ライブラリ・ベースで使用することができると同時に、広範囲に渡る最先端ファウンドリ・プロセス・テクノロジに対応している多数のARM Artisan フィジカルIPライブラリを活用することも可能。
この、新しいARM - シノプシス・リファレンス・メソドロジは、10/4-6にカリフォルニア州のサンタクララ・コンベンション・センターにて開催されているARM Developer's Conference 2005のシノプシス・ブース(#202)にて紹介されており、ARM926EJ-S および ARM1136JF-S プロセッサ向けに、すべてのARM認定パートナーに対し出荷が開始されている。
また、シノプシスはARMパートナーに対し、DesignWareライブラリを通して、AMBA 2 IP、検証用IP (VIP)、AMBA 3 AXI VIP、といったIPを提供している。(プレスリリース要約)
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.10.04
)