ARM、モバイル/コンシューマ向けのCortex-A8プロセッサを発表
2005年10月4日、ARMは、カリフォルニア州サンタクララで開催した第2回ARMディベロッパーズ・カンファレンスにて、コンシューマ機器や低消費電力モバイル機器向けの新しいCortex-A8プロセッサを発表した。
プレスリリース:http://www.jp.arm.com/pressroom/05/051005_3.html
今回発表されたARM Cortex-A8プロセッサは、最大2000 DMIPSという高性能と65nmテクノロジにおける300 mW未満の低消費電力を実現している。
Cortex-A8プロセッサは、次世代のARMv7アーキテクチャをベースとし、性能、エネルギー効率、コード密度を改善するThumb-2テクノロジを搭載した初のアプリケーション・プロセッサで、合わせてメディア・コーデックを高速処理するNEON信号処理拡張機能を初めて実装している。さらに、Jazelle RCT Javaアクセラレーション・テクノロジーの搭載により、ジャスト・イン・タイムおよびダイナミック・アダプティブ・コンパイレーションを最適化し、メモリ面積を1/3まで縮小するほか、セキュアなトランザクションとデジタル著作権管理に対応するTrustZoneテクノロジ、低消費電力を実現するIEM機能も装備している。
ARM Cortex-A8プロセッサは、すでにライセンス供与を開始しており、フリースケール社、松下電器産業株式会社、サムソン社、テキサス・インスツルメント社をふくめた5社にライセンスを供与する。また、主なEDAベンダーとオペレーティングシステムベンダーが同プロセッサのサポートを行なう予定。65nmのAdvantage-CEライブラリは、2006年の第1四半期から提供を開始する。(プレスリリース要約)
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.10.06
)