米Ceterus Networks、新しいクロス・コネクトにアルテラのStratix GXを採用

2005年10月10日、アルテラと米Ceterus Networks社は、Ceterus社のUTX8212マルチサーバ・クロス・コネクトにアルテラのStratix GX FPGAファミリを採用したと発表した。

プレスリリース:http://www.altera.co.jp/corporate/news_room/releases/products/nr-ceterus.html

Ceterus社は、イーサネット・サービスやTDMサービスなどのデータ転送ソリューションを提供する非公開企業で、米国テキサス州アレンに本社を構えている。

同社は、Stratix GXファミリで提供される多数のシリアライザ/デシリアライザ(SERDES)チャネルと、競合ソリューションよりも優れたシグナル・インテグリティを評価し、今回の採用を決定した。 これにより、全ての種類の大容量トラフィックを集約し、レガシー・ネットワーク上でのイーサネット・サービスとTDM(時分割多重:Time-Division Multiplexed)サービスを提供することが可能になるという。

Ceterus Networks エンジニアリング担当ディレクタ ボブ・キャンウェル(Bob Cantwell)氏のコメント:
「高速動作時のシグナル・インテグリティは、UTX8212に不可欠な要件であることから、Stratix GXは当社にとって優れた選択肢でした。Stratix GXのイコライゼーション機能は、プリエンファシスに頼らずに当社のシグナル・インテグリティ目標を達成することを可能にしました。それによって生じた省電力化により、デバイスの温度上昇を許容範囲内に収めることができ、UTX8212で広帯域トラフィックを安定して集約できるようになりました。今回初めてアルテラのFPGAを利用しましたが、Quartus® II 開発ソフトウェアを使用することで得られる、優れた生産性に大変驚いています。また、Stratix II GXファミリの新しいトランシーバ機能、改善されたロジック構造、および低い消費電力に非常に感銘を受けています」

アルテラ 高速プロダクト・グループ担当シニア・ディレクタ デビッド・グリンフィールド(David Greenfield)氏のコメント:
「今日のデータ転送技術には高速性能以外に、高い信頼性も必要とされています。当社は、世界中のトランシーバが提供する高速性能は優れたシグナル・インテグリティを兼ね備えないのならば、顧客に恩恵ももたらさないことを理解しており、このことがCeterusなどの顧客が競合するソリューションの中からStratix GX FPGAを採用した理由となっています」
(プレスリリース要約)

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.10.17 )