アクテル、設計環境Liberoをバージョンアップ>>ARM7コアに対応

2005年11月4日、アクテルは、ARM7ファミリ・プロセッサを使用する複雑なFPGA開発に対応した統合設計環境Liberoの新バージョン6.3の出荷を発表した。

プレスリリース:http://www.actel.com/intl/japan/company/press/2005pr/1104_LiberoIDE_v6_3.htm

新しいLibero6.3は合成から実装にいたるまで機密性の高い設計フローを提供し、業界初のソフトARM7ファミリ・プロセッサであるアクテルのCoreMP7の、アクテルのワンチップの不揮発性FPGAへの実装をサポートする。

また、SmartTimeスタティック・タイミング解析環境により最小遅延サポートが強化され、高速FPGA向けに高精度のホールドタイム特性を実現。さらに、I/O電圧割り当てが自動化され、宇宙用途FPGAで業界最高の集積度を誇る、新しいRTAX4000Sデバイスにも対応している。

■アクテル ツールマーケティング担当シニア・マネージャー Michael Mertz氏のコメント
「アクテルは、自社開発の設計ツールとクラス最高のサードパーティのEDAツールを組み合わせた統合設計環境Libero 6.3によって、最高の価値を機能豊富なツール・スイートとともに今後も提供しつづけます。ソフトARM7ファミリ・プロセッサの実装をサポートするようにLiberoを強化したことで、この先進のマイクロプロセッサ技術をより多くのFPGA設計者が利用できるようになります。さらに、以前は手動でおこなっていたタスクを自動化し、独自のタイミング解析機能を提供することで、FPGA設計者は最適な成果を短時間で得られるようになります」

■アクテル 製品マーケティング・ディレクター Martin Mason氏のコメント
「揮発性SRAMをベースとするFPGAは、動作する前に外部メモリからコンフィグレーションをロードする必要があるため、システムのスタートアップが複雑で、高いコストがかかります。アクテルのFPGAのようなレベル0のLAPUデバイスを使用すれば、アプリケーションのスタートアップを非常に簡素化できるだけでなく、トータル・システム・コスト、プリント基板サイズ、消費電力を大幅に削減すると同時に、システムの信頼性とセキュリティを高めることのできる低コストかつシンプルなソリューションとなります」

尚、統合設計環境Libero 6.3は、有償のPlatinumエディションと無償のGoldエディションが用意されており、PlatinumエディションはWindowsとUnixの両プラットフォームに対応。GoldエディションはWindowsに対応しており、どのエディションも更新可能な1年間のライセンスとなっている。

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.11.05 )