仏イブのエミュレーションツール、CTCが国内販売代理店に

2005年11月1日、伊藤忠テクノサイエンス(CTC)と日本イヴは、大規模システムLSI設計におけるハードウェア(HW)とソフトウェア(SW)の協調検証を支援するイヴの高速エミュレーションツール「ZeBu(ゼブ)ファミリー」の日本国内における販売代理店契約を締結したと発表した。

プレスリリース: http://www.ctc-g.co.jp/new_htm/out_n2005_11/20051101_kt1.html

EDAソリューションで豊富な実績を持つCTCは、今回の代理店契約により、「ZeBuファミリー」の製品特性を活かし、大手半導体メーカーに加え、携帯電話やデジタルカメラに注力する家電メーカーや精密機器メーカーなどを新たなターゲットとして販売活動を展開する方針で、今後5年間で、保守・サポートも含め30億円の売上を目指すという。

日本イヴの「ZeBuファミリー」は、汎用パーツを中心に独自技術やノウハウによって開発された高速エミュレーションツールで、 パーソナルエミュレータ「ZeBu-UF」は、従来製品と比較して低価格・省スペースを実現したPCIカードベースの製品。 また、「ZeBu-XL」は、最大50百万ASICゲートに対応可能な19インチ・ラックのモジュラー・システムで、大規模チップやシステムエミュレーションアプリケーションをターゲットとしている。

■CTC PLMシステム本部長 根岸秀樹氏のコメント:
「エミュレータ(ハードウェア支援検証)の手法は日本市場において必然的な手法となってきています。これは急激なデザインサイズの増加と組み込みソフトウェア開発の負荷の増大により劇的に要求が高まってきているからです。イヴ社のエミュレーションプラットホームは優れたコストパフォーマンスにより、この市場に新しいトレンドを確立しつつあります。我々は、EVEの革新的な技術とイヴ社の顧客の成功事例が急速に増加していることに大きな期待を寄せています。」

■日本イヴ 代表取締役 藤谷つぐみ氏のコメント:
「ZeBu のSoC 向けHW/SW開発と検証のための環境は日本市場に受け入れられました。多くのEDA検証ツールの販売実績と技術的な経験を持つCTCを日本の販売パートナーとして迎えた事を大変光栄に思います。対応の迅速性と質の高いサポートを共に兼ね備えたCTCをパートナーとして迎えて日本のお客様に最適な検証環境ソリューションをご提案してまいります。」(プレスリリース要約)

日本イブURL:http://www.eve-japan.co.jp
伊藤忠テクノサイエンスURL:http://www.ctc-g.co.jp/

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.11.01 )