日本HPとノベル、Linuxベースの半導体設計ソリューションで協業
2005年11月30日、日本ヒューレット・パッカードとノベル株式会社は、オープンソース・ソフトウェア、金融分野向けグリッドコンピューティンおよび半導体設計(EDA)分野をターゲットとしたLinuxベースのシステム提供で協業することを発表した。
これに伴い日本HPは、Novell SUSE Linux Enterprise Server 9の販売・サポートを12月8日より開始するとともに、Novell SUSE Linuxに対応する自社製品・サービスを拡大していくという。
プレスリリース:http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2006/fy06-017.html(日本HP)
Novell SUSE LINUXは、そのセキュリティレベルの高さと、強力なサポート体制でこの1年間で日本でのシェアを急速に伸ばしている。 元々は世界初の商用ディストリビュータとして1992年にドイツで創業され、2004年にノベルと事業統合。現在は、10億ドルを超える財務基盤と世界的なサポート体制、世界70カ国以上での事業実績を誇っている。
今回発表された協業内容の大きな柱は2つあり、その一つは、両社共同の検証チームを新規設置し、「日本HP 金融グリッドセンター」を活用したソリューションの検証を行うことで、その検証対象には半導体設計ソリューションも含まれており、具体的には、今後シノプシス、ケイデンス、メンター・グラフィックス、3社のEDAツールの検証作業を進めていく予定だという。
もう一つは、オープンソース・ソフトウェア市場開発における共同マーケティングで、広告展開やセミナーの開催、カタログの制作など、共同でマーケティング活動を展開していく予定。
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2005.12.01
)