台湾アルチップ、東大のスパコンプロジェクトに参加>>世界最速のスパコン開発を支援
2006年2月14日、ファブレスASICベンダーのアルチップ・テクノロジーズは、東京大学を中心に進められているスーパーコンピュータ開発プロジェクト「GRAPE-DR」の共同開発に参加することを発表した。
アルチップは、日本・台湾・中国・米国の半導体技術者らが設立したファブレスASICベンダで、台湾に本社を置く。今回の「GRAPE-DRプロジェクト」への参加は、TSMC社と協力し、90nmのCMOSテクノロジーを用いて、「GRAPE-DR プロジェクト」で利用するチップの物理設計と製造面を担当するという。
「GRAPE-DR プロジェクト」は、東京大学が独立行政法人情報通信研究機構、NTTコミュニケーションズ、国立天文台、理化学研究所などと共同で進めている科学研究用の世界最速のスーパーコンピュータ開発プロジェクトで、2008年までに、「地球シミュレータ」の約50倍となる2P(ペタ)FLOPS(1秒間に2000兆回)という超高速計算の達成と、40Gbpsネットワークを利用した科学技術研究データ処理システムの構築を目指している。
「GRAPE-DR プロジェクト」で使用される個々のチップは512個のプロセッサを内蔵しており、各プロセッサの動作周波数は500MHz、チップのゲート規模は60Mゲートに達する。アルチップは、実績のある同社のRTLからの製品化ソリューションをもって、「GRAPE-DR プロジェクト」におけるチップ開発を支援していくという。
※GRAPE-DR プロジェクトに関する詳細はこちら
= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.02.14
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