OCP-IP、TLMチャネル仕様バージョン2.1.2をリリース

2006年4月11日、オープンコアプロトコル(OCP)の普及団体OCP-IPは、OCPのTLMチャネル仕様バージョン2.1.2をリリースした。

新たなチャネル仕様2.1.2では、モデルの相互運用性が改善され、より効率的なシステムレベルでのモデリングを実現。幾つかの機能強化と合わせて、OSCIのTLM仕様バージョン1.0をベースとした「TL3」チャネルが新たに取り入れられた。

「TL3」はOCP-IPが定義するTLMの最上位にあたる抽象モデルで、OSCIの定義するFV(ファンクショナルビュー)に相当するもの。この「TL3」チャネルを用いることで、バス・インタフェース・トランザクションよりも高い抽象度でコミュニケーションをモデル化できるようになる。

また、新たなチャネル仕様2.1.2には、TL0からTL1、TL1からTL2への可変アダプタが追加されたほか、トランザクション・モニタやアサーション・チェッカなどの機能をOCPチャネルに接続するためのインタフェースが新たに備えられており、EDAツールのOCPチャネルサポートも期待される。

※TLMチャネル仕様バージョン2.1.2に関する詳細は、OCP-IPにお問い合わせ下さい。
http://www.ocpip.org/home/

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.04.12 )