菱洋エレクトロがザイリンクスのFPGAを用いた「T-Engineボード」を開発>>世界初デュアルPowerPCプロセッサ対応

2006年6月26日、ザイリンクスの販売代理店である半導体商社の菱洋エレクトロは、世界初となるFPGAを使ったデュアルPowerPCプロセッサ対応の「Xilinx T-engineボード」を開発したことを発表した。

プレスリリース:http://www.ryoyo.co.jp/xilinx/news/pdf/MNE1151303277.pdf

発表された「Xilinx T-Engineボード」は、ザイリンクスと共同開発されたもので、T-Engine仕様に100%準拠した初めての製品となる。

T-Engineとは、組み込みシステム向けリアルタイムOSの開発プラットフォームで、CPUに依存しないハードウェア(T-Engineボード)と、ITRONをベースとした標準リアルタイムOS(T-Kernel)からなる。

今回発表された「Xilinx T-Engineボード」は、ハードコアとしてPowerPCを2つ搭載したVirtex-4 FX60を標準装備。主な特徴は以下の通り。

■32ビット「PowerPC 405」RISCプロセッサコアを2個搭載
■拡張ボードなしにソフトプロセッサ「MicroBlaze」の追加が可能
■インターフェイスとしてEMAC(Ethernet Media Access Controller)を装備
■128MバイトのDDR SDRAMと16Mバイトのフラッシュメモリを標準装備
■PCMCIAタイプIIスロットとUSBホストコネクタを標準装備
■LCDパネルインターフェイスを標準装備
■T-kernel リアルタイムOS

この製品は、昨日26日にザイリンクスが開催したイベント「Xilinx Embedded Solution Day」で発表されたもので、明日から東京ビッグサイトで開催される第9回組込みシステム開発技術展(ESEC)のザイリンクス・ブースにて展示される予定。

製品の出荷開始は、2006年8月下旬を予定しており、価格は今のところ未定。

※「Xilinx T-Engineボード」に関する詳細は、菱洋エレクトロ株式会社またはザイリンクス株式会社にお問い合わせ下さい。

※菱洋エレクトロ株式会社
http://www.ryoyo.co.jp

※ザイリンクス株式会社
http://www.xilinx.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.06.27 )