【DACレポート】独OneSpinSolutions、プロパティと独自アサーションによってモジュールやIPなどのRTLコードを静的機能検証

ドイツのOneSpin Solutions社は今回が初のDAC出展となる新興EDAベンチャー。2005年に独Siemensからのスピンアウトで設立された会社で、RTLおよびゲートレベルで静的検証を行う「360MV」と「360EC」の2製品を展示していた。

「360MV」は、トランザクションレベルのプロパティと独自記述のアサーションによってRTLを静的に機能検証するツールで、検証時間の短縮とデザインの品質向上を実現。「360EC」は、元のRTLと最適化されたゲートレベルデザインの等価性をチェックする事が可能で、2つのコードの等価性と最適化されたゲートレベルコードの品質を保証する。

話によると同社は未だヨーロッパ市場における製品展開を開始したばかりで、顧客はSiemens、Infineonほかヨーロッパの企業5社のみ。日本における販売代理店も未だ存在していないという事で、ヨーローッパ市場を固めた上で日本への展開も進めていく予定だという。

※OneSpin Solutions社 http://www.onespin-solutions.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.08.10 )