【DACレポート】英セロックシカ、ソフトエンジニア向けに動作合成ツール「Agility Compiler」にC++クラスライブラリを追加

英Celoxica社は、「DK Design Suite」、「Agility Compiler」をはじめとした同社のESLソリューションを展示。DAC会期中に、「Agility Compiler」へのC++クラスライブラリの追加を発表していた。

関連プレスリリース:http://www.celoxica.co.jp/press/show_release.asp?DocumentID=464

元々「Agility Compiler」は、SystemCユーザに向けた動作合成ツールとして展開していたが、C言語をベースとした同社の主力製品「DK Design Suite」のユーザとしては、アルゴリズムを扱うソフトウェアエンジニアが多かったせいもあり、ここ最近はCまたはC++から「Agility Compiler」を使いたいというユーザの要望が高まっていた。

今回セロックシカは、そういった状況を受けて「Agility Compiler」にC++クラスライブラリを追加。ユーザの要望に応えてツールの入力の間口を広げた形となり、これによってC++記述からのRTL合成が可能となった。

また、合わせて従来から「DK Design Suite」の売りの一つであった「フローティングポイント・ライブラリ」が市販のIPマクロレベルにまで改良され、これまでよりも高スループット小面積となる合成品質を実現。パイプラインド・フロート・ライブラリも新たに追加された。

話によると、各ESLソリューションもさることながら、プロトタイピングボードとセットになった各種パッケージ製品の販売や、ハイパフォーマンス・コンピューティングを導入している企業に向けたシステム加速サービスなどもかなり好評で、ハードウェア設計者に限定せず裾野を広げたマーケティング活動が功を奏しているとの事だった。

※日本セロックシカ株式会社 http://www.celoxica.co.jp

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.08.10 )