スパコンメーカーの米Crey社が次世代ASICプロジェクトに米Atrentaの「SpyGlass」プラットフォームを採用

2006年10月31日、業界標準のRTL解析ツール「SpyGlass」をはじめとした検証ソリューションを手掛ける、米Atrenta社は、米国のスーパーコンピュータメーカーCrey社が、次世代 ASIC プロジェクトに「SpyGlass」プラットフォームを採用したことを発表した。

プレスリリース:http://www.atrenta.com/Links/Company_Atrenta_News_Details.aspx?strNAID=NA00000052(英文)

発表によるとCrayの設計チームは、「SpyGlass-Constraints」ならびに「SpyGlass-DFT」を含む「SpyGlass」プラットフォー
ムを使用することにより、30Mゲート規模の設計の早期段階でRTLの重要な問題解決に成功し、以降のインプリメンテーションおよび検証段階で連続して発生する、設計遅延や繰り返し工程の発生を回避することができたという。

Crey社は、世界初のスーパーコンピュータを開発した、旧クレイコンピューターの技術を受け継ぐ世界最大のスパコンメーカー。約1年前には、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング技術の実現に伴い、英セロックシカ社のESLツール「DK Design Suite」を採用したという発表も行っている。

Atrentaは、RTL予見解析ツール「SpyGlass」のブレイクによって急成長を果たした新興EDAベンダ。会社の歴史は約5年と短いながらも、ワールドワイドで270名の従業員を抱え、各国の大手企業への多数の納入実績を持っている。主力製品となる「SpyGlass」シリーズの製品は共通のAPIを介して様々なRTL解析機能を提供する。

※「SpyGlass」シリーズの詳細については、アトレンタ株式会社にお問い合わせ下さい。http://www.atrenta.com

※Crey社 http://www.cray.com

= EDA EXPRESS 菰田 浩 =
(2006.11.01 )